2月最後の公園周り2018年02月25日

きのう(24日)は2月最後の公園周りでした。日も長くなり、天気の良い日は大分暖かくなりました。井の頭の池はかいぼりで、水が抜かれた状態です。3月初めには水が入るということです。最近は公園周辺で野宿する人も少なくなりましたが、おにぎりを持って回りました。



「びよんどネットおたより2018年1月」より転載【4】ー日本女子大学の地域活動講座で100人の学生に講演2018年02月24日

昨年11月10日に、日本女子大学社会学部の地域活動講座で、約百人の学生さんを前にびよんどネットの日常活動を講演しました。

学生さんたちは、日頃、ホームレスに接する機会がない人がほとんどなので、そこは「想像力」を働かせてほしいのですが、いくら抽象的にそんなことを言っても、ある程度、現実を知らないと想像力そのものも働きません。それで、現在の日本でなぜホームレスになってしまうのか、ホームレスの人々は、日常的に食事、病気などどのような問題を抱えているのか、そこからの脱出に向けて何が必要なのか、それに対して私たちがどのような支援活動をしているのか、をできるだけ具体的に伝えるようにしました。また、学生さんが聞き手なので、最近、増えている若者ホームレスが抱えている問題について、私たちが関わってきた若者の具体例の紹介を含めて話しました。

質問の時間がなかったので、その場で直接に疑問や感想を聞いて答えることもできず、限られた時間に、一方的に話をするだけでしたので、私たちの真意が十分に伝わるかどうか不安だったのですが、講座当日は、みんな熱心に報告を聴いてくれました。

また、後日、見せていただいた学生さんのレポートを読むと、みな集中して話を聞き、提示した問題を考えてくれたことが分かりました。ホームレスは「怖い人」、「怠けていて何もしない人」という自分のこれまで抱いていたイメージが変わったという感想を書いてくれた人がかなりありました。また、ネットカフェなどで過ごす若者ホームレスの存在は、かなりの学生さんにとって強烈な衝撃だったようです。多くの学生さんにとって問題を具体的に考え始める契機になってくれたようです。


「びよんどネットおたより2018年1月号」より転載【3】-♥『のんびる』を通じたご支援に感謝します♥2018年02月19日

びよんどネットが以前に助成金を受けたことがあるパルシステム生協が、介護や子育て・貧困・災害など地域やくらしの課題を解決するための情報提供やネットワークを目指して発行している『のんびる』という雑誌があります。昨年の12月号に食品や生活用品、衣類の寄付をお願いする記事が掲載された途端、東京ほか神奈川、埼玉など遠く離れた地域からも宅急便が届き始めました。その数10件以上。私たちが暮らす三鷹・武蔵野地域を離れた場所からも、思いを同じくする方々の応援の手が差し伸べられることに大いに励まされました。皆さんのご支援、ありがとうございました。


「びよんどネットおたより2018年1月」より転載【2】ーニュースから考える生活保護<生活保護制度はいのちのとりで>2018年02月18日

人々の困窮に拍車をかける生活保護基準引き下げ
生活保護制度では、最低生活保障水準を定めた生活保護基準について5年に一度見直すことになっています。前回2013年は自民党国会議員による生活保護バッシングを背景に、発足したばかりの安倍政権が平均6.5%という大幅な引き下げを行いました。今回も、厚労省は生活費に当たる生活扶助を2018年度から3年かけて、約160億円(1.8%)を減らす方針です。他にも、ひとり親世帯に支給される母子加算を約20億円(19%)削減するとしています。当初は5%引き下げの予定でしたが、批判を受けて縮小したものの、生活保護利用者の生活はこの5年間に加えて、さらに引き下げられるわけで、大きな打撃です。また母子加算の削減は政府が進める子どもの貧困対策に逆行します。
 今回の引き下げは年収下位10%の低所得者の支出よりも生活保護利用者の生活扶助費が高いということが理由です。現在、生活保護利用要件がある人の内で、実際に利用できている人は2-3割に止まるといわれています。生活保護利用者は213万人ですが、その背後には数百万人の受給漏れ状態の人たちが存在するのです。そうした生活保護費以下の状態で生活している人たちの支出に合わせて基準を引き下げていけば、生活保護基準は際限なく引き下げられかねられません。その結果、人々の困窮化にさらに拍車がかかってしまいます。そう考えると、厚労省が取り組むべきは保護費の削減ではなく、受給漏れ状態の人を少しでも減らすための施策の実施ではないでしょうか。

声を上げ、体験を語る生活保護利用当事者や経験者
 こうした厳しい状況の中で、2013年以来、生活保護利用当事者が中心となって、保護基準引き下げで影響を受ける他分野や貧困問題に取り組むグループと連携しながら、反対の声を上げてきています。2015年には900名近い人たちが原告となって、保護基準引き下げ違憲訴訟が起こされました。また2018年1月には、今回の引き下げに反対する当事者による「『明日を生きてもいいですか?』生活保護を大切に思う人のリレーメッセージデモ」が行われました。
以前は貧困状態に陥ったことを「自己責任」とする論調がまかり通っていました。しかし、最近では生活保護利用体験の本や漫画の出版や当事者の声が報道機関で取り上げられるなどの中で、自己責任論を批判する動きも強まっています。2017年2月には小田原市でジャンパー問題が契機となった「生活保護のあり方検討会」(おたより前号に記事掲載)に生活保護利用経験者がその経験を専門性の一部として評価され、有識者委員の一人として選ばれました。自治体の委員会などで、生活保護経験が評価されて委員に就いたケースは今まで例がなく、画期的なことでした。そして、小田原市では検討会の報告書にもとづいて、生活保護利用者の視点に立った改善が着実に進んでいるようです。このように、生活保護利用者・経験者が当事者として声を上げることによって、政治家のバッシングや国の削減策にもかかわらず、生活保護制度を憲法25条にもとづく生存権として正面から受け止めようとする動きが高まりつつあります。

「びよんどネットおたより 2018年1月」より転載【1】ーー2018年もよろしくお願いします2018年02月16日

 昨年はびよんどネット活動開始10周年にあたり、記念誌発行や記念の集いを実施、沢山の
方々からご支援や励ましをいただきました。ありがとうございました。その記念誌の発送を定例
9月発行のおたよりに代えさせていただいたので、今号のおたよりは’17年5月24号以来と
なりました。さて、あれから何か月?年とともに忘れっぽくなった頭をフル回転させて、まずは、10
周年記念行事報告です。

“びよんどネット10周年の集い”が開かれました。 

 ’17年9月30日(土)、会場は三鷹市公会堂さんさん館。10年の年月を振り返り、当事者、OB,支援者、関係者、スタッフのみなが、共にねぎらいあい、祝いあう集いにしたいねと、夏前から計画準備を進めました。その願い通り、当日の参加者は70名ほど。当事者と路上を抜け出したOBの方たちも約20名も集まってくれて、なつかしい顔が並んだら、湯川代表の開会のあいさつで、いよいよ会はスタートです。テーブルの上には、市内の「食堂たんと」の人気料理4品、「風のすみか」からサンドイッチ、スタッフ手作りのポテトサラダにおにぎり、支援者Yさんの差し入れドライカレー、エトセトラetc.でいっぱい。公園回り経験最長老の会員S・Kさんの乾杯挨拶の後は、
まずは腹ごしらえと、皆はおいしい料理を囲んでしばし飲食タイムです。その後は活動の一コマ一コマのスライドを見ながら、出席メンバーやお客様の紹介も兼ねて、ひとことずつあいさつや感想をいただきました。あいにくこの日は時節柄、お子さんやお孫さんの運動会で欠席ですとの連絡もいくつかあったのですが、駆け付けてくださった支援者、関係機関のお客様はビッグイシュー東京事務所のスタッフ、立川さんきゅうハウスのスタッフ、桜町病院のソーシャルワーカ―やシスター、国際基督教大のI先生、ひまわり診療所のM医師、都内や地域のボランティア団体やアパートの大家さんエトセトラ、etc.で、日常的にびよんどネットと深いつながりをもって、ご支援ご協力下さっている方たちばかりだったのも、びよんどらしい集いとなりました。この日に間に合うように作成した10周年記念誌をお土産にして、和やかな集いのひと時を終えたのでした。

記念誌“びよんどネット10年の歩み”は
  わかりやすく充実したハウツー本に

5周年記念誌は、私たちが出会ってきた「ホームレス」当事者の一人一人と、記念誌を通して、皆にも出会ってほしいとの思いが強かったのですが、今回の10周年誌は、その後のびよんどが、出会った人たちの抱えた困難を、少しでも軽減し解決するために、どんな機関や施設の施策や仕組みと、提携し、関係者と繋がりながら、いろいろ模索してきた経過や結果を、明らかにしたいと考えました。10年たって、スタッフは高齢化と、親の介護や自身の病気等で、
余力がなくなってきているのも現実なので、いつかきっと、私たちの後を継いでくれる若い方たちや今まで活動に触れてこなかった方たちが動き始めるときに、わかりやすい、支援のハウツー本になったらいいなと考えました。そこで、住まい、仕事、医療・介護と看取り、債務整理と依存症など、ジャンル別の具体的例に絡めて、びよんどの歩みの実践報告ができたと思っています。

 “びよんどと私”のひとことメッセージに、それぞれの想いをお寄せくださり、温かい励ましに満ちた記念誌にしてくださった皆様にも心からお礼申し上げます。