10年間のありがとうーー「びよんどネット10年間の歩み」より転載【2】2017年11月21日

10年間のありがとう!

2017年5月20日、びよんどネットは事務所(1DK、29.7㎡)の5回目の賃貸契約更新をしました。11年目の日々を歩み始めたのです。思えば10年前、夜回りで路上生活をする人たちに出会い、小さくてもいい、シャワーと洗濯と調理のできる自分たちの場所を持ちたいと思って、開いたのがこの「事務所」でした。以来10年間、ここを拠点としたびよんどの活動は、ほとんどすべての要素が拡大、拡張したけれど、この事務所の狭さだけは変わりませんでした。

一人一人の事情、一つ一つの事実に突きあたる度、深化せざるを得なかった活動の報告に加え、最後になりますが、10年間の歩みを、心強く下支えしてくれた、広がり膨らんだ支援の輪を、会計担当として振り返り、頂いたご支援への感謝の言葉に代えたいと思います。

■2007年初年度の会員数は37名でしたが、順次39名、41名、65名、53名、57名と増えて、2012年度までには延べ292名の方が会費を納めて活動を支えてくださいました。それ以降、13年度88名、14年度57名、15年度67名、16年度90名、17年度は8月末までに67名、後半の5年余では延べ369名になります。10年余を合計すると延べ661名にものぼり、頂いた会費総額は350万円をこえます。本当にありがとうございました。

■カンパは初めの5年間に計137件、あとの5年余で計400もの件数となり、スタート当初の家賃特別会計への寄付も加えると、総額は900万円に届くほどです。心から感謝しております。

■2013年度にパルシステム東京市民活動助成基金より50万円の助成金を受けました。家賃にも充てることのできる助成金は少ないので、おかげでこの年度から、少し余裕ができ、生協会員や機関誌読者からの支援の輪も広がりました。ありがとうございました。

■ これらの財政支援に支えられながら、毎年赤字を出さずに済んで、月平均では家賃込み約11万円の運営資金で、活動してこられたのは、お米、調味料、他の食糧、衣料、日用品他、多岐にわたるたくさんの現物寄付のおかげです。ありがとうございました。

定期便のように送ってくださる食品や物品と添えられたお手紙に同封されたカンパもあれば、ただ寡黙に律儀に、毎月初めに決まった額を送金してくださる方もいらして、いろいろな方々のいろいろな支援の形やお心に接するたびに、私たちは嬉しく励まされてきました。また、路上脱出後のつましい暮らしの中から会費やカンパを納めてくださる元野宿者のOBも16年度には20名と会員数の2割を超えました。「貧困」のない暮らしを求めて、互いにできることで助けあい、地域でつながろうと、活動してきたびよんどの想いは、少しずつ確かに伝わっているのだと思います。
…以上のすべてに大、大、大感謝申し上げます。

一方、この10年間に社会はますます混迷を深め、克服したかった「貧困」は、むしろ蔓延して、途方に暮れる思いを抱くこともしばしばです。でも、小さな市民グループにできたことは、その気になれば、誰にでも、勿論、「公」が意志すれば、もっと大きく効果的にできるはずと信じて、協働の輪を求め続けていきたいと思っています。(山田ルイ)

たくさんのご協力に支えられて、10年間ーーー「びよんどネット10年間のあゆみより」転載【1】2017年11月10日

9月30日に「びよんどネット10周年のあゆみ」記録誌を発行しました。その一部を転載します。
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たくさんのご支援、ご協力に支えられて、10年間

                          よんどネット代表 湯川順夫


10年間を振り返ると、本当にいろいろな人々の協力、支援に支えられて来たことをあらためて実感します。


たくさんの人たちから会費や資金カンパを寄せて頂きました。食材や衣類や医薬品など、さまざまな物資の提供も受けました。さらに、おにぎりや弁当つくり、雪の中での公園回り、保護申請のための役所への同行、病院やハローワークへの付き添いなど、さまざまな活動に地域内外のいろいろな人々が参加してくれました。また、2年前から活動に参加してくれたM医師をはじめ、保健師、病院のソーシャルワーカー、弁護士、司法書士の方々のご協力とご助力、そして、ホームレスの人たちのアパート入居に際し、事情を理解し受け入れてくれた不動産屋さん。皆さん!本当にありがとうございました。


びよんどネットが付き合う地域のホームレスの人たちは、都内23区に比べるとはるかに少なく、加えて公園で生活する従来型の「典型的な」ホームレスの人たちの数は、近年さらに減ってきています。


私たちは、NPOでもなく全員がボランティアの任意団体で、常勤スタッフもいないし、大人数でもありません。ただ、ホームレスを卒業し、アパート生活に入った「OB」の人たちもスタッフとして参加してくれているのが誇りで、素人であるがゆえに、人材の多彩さが自慢です。元建設現場で働いた職人は、扉などちょっとした修繕はお手のものです。電気メーカーの工場に勤めていた人は、電気製品のちょっとした故障はたいてい直してしまいます。自転車直しの達人もいます。元タクシー運転手は、びよんどの運転手として、アパートに入る人の引っ越し、荷物の運搬などを一手に引き受けてくれます。病気になった人や介護が必要になった人の心強い相談者としてのケアマネージャーもいます。


このような「多彩なスタッフ」が、ああでもない、こうでもないと、わいわいがやがや、それぞれの知恵と力を出し合い、意見を交わしながら、活動しているのがびよんどの日常風景です。


「大変な活動をよくやっていますね」と声を掛けられることがありますが、悲壮な覚悟や決意で活動してはいません。一人ひとりとの出会いは実に新鮮で、直面するそれぞれの問題に立ち向かっていく経験は、楽しく、やりがいのあるものでした。しかし、10年間ということはスタッフも「高齢化」したということです。


学生さんが活動に参加してくれることもありましたが、彼らは就職しなければなりません。有給の常勤スタッフを置けない以上、残念ですが送り出すしかありません。そんな事情もあり、「若返り」は困難で、「もう10年間がんばります」とは言えませんが、あと1年、もう1年と、自分たちの力量と相談しながら、これからも活動していけたらと思っています。(2017930)

大雨の中、約50食のおしるこを販売しました2017年10月30日

昨日(29日)の三鷹市民協働センター「わの縁日」は台風の影響の雨にたたられてしましました。そのため、いつもは外のテントのおしるこ販売も屋内で行いました。雨がひどく来場者も少なかったのですが、その分いつもより濃いおしるこになりました。1袋100円のぎんなんも30袋弱売れ、全部で12,500円の売上になりました。お買い上げいただいた皆さん、ありがとうございました。


雨の中の公園回り:すっかり日が短くなりました。2017年10月29日

雨の中の公園回り。10月末ともなると、すっかり日が短くなりました。夕方5時50分なのに、井の頭公園は真っ暗です。おにぎりとゆで卵、10人ほどの人たちに渡しました。



ソケリッサ 10月の雨2017年10月24日

武蔵野の森は雨。時折吹く風に木の葉が舞う。
男のしなやかな指先が、鈍色の空に伸びていき、
森の静寂にチューバの物悲し低音が溶けていく。
男の指先から秋の冷たい雨が滴り落ち、眼差しは森の梢の彼方の虚空に遊び、時間がとまる。

何処からともなく、男が一人また一人と静かにそして決然と現れ、雨に濡れそぼる身体を震わせ、怒り、哀しみ、そして黙したまま踊り続ける。

濡れた翼を羽ばたかせ飛び立うとする鳥たち。
しかしいくらもがいても飛び立てぬまま歩き回る鳥。

やがて森の中央に置かれた輪廻の回転台座の上に、哀しい眼をした男がうずくまり、その台座を男たちが手にした長い竹竿で廻し始める。
運命の台座は雨の中でいつまでもいつまでも廻り続けている。いつの間にか男たちは雨に煙る森の中に消えしまう。

台風が近づく十月の週末、ソケリッサと楽団テニスコーツのライブが有りました。

雨に打たれ踊り続ける男たちの鬼気迫る身体と楽団テニスコーツの音のアンサンブルとの見事な共演。素晴らしい時間と場を愉しむことが出来ました。

いつまでも、何処までもソケリッサ!

雀遊。